デジタル画像相関法(DIC)の総合システムMatchIDは高解像度カメラ、リアルタイム、変形計測、ひずみ解析、材料評価、数値シミュレーション、振動試験に関する強力な測定・分析ツールです。スタンダード編でご紹介した基本的な活用方法から一歩進んだアドバンス編とカスタマイズ編では、ハイスピードカメラやマルチカメラを活用した撮影・分析についてご説明します。
MatchID活用 アドバンス編
スタンダード編では、スローカメラを活用した撮影・分析では捉えることのできない振動試験や落下試験に活用されるハイスピードカメラの活用の概略をご紹介します。
デジタル画像相関法 MatchID機材 | ハイスピードカメラ
ハイスピードアプリケーション向けに、MatchIDでは専用のハイスピードグラバーを介して同社のすべて利用可能なカメラモデルとシームレスに統合しています。誰でも簡単にハイスピードDICデータを取得することができます。
最小の露光時間でDIC測定するために、ハイスピードカメラにはさまざまなビーム角度を持つ高輝度LEDソリューションが必要になります。

デジタル画像相関法 MatchID機材 | 赤外線カメラ
デジタル画像相関法(DIC) MatchIDシステムはフルフィールドでDIC測定と温度を同時に記録することができます。温度測定用の特別なキャリブレーションプレートを利用することで、熱データをDICフィールドに直接マッピングすることができます。これによりDIC測定とサーモデータの座標系における課題が解決されます。温度変化と形状変形の両方から、技術課題へアプローチできるため、ものづくりや素材の開発、設計に効果的にフィードバックすることができます。対応機種についてはお問い合わせください。
MatchID活用 カスタマイズ編
カスタマイズ編では、1~2台のカメラで撮影画像を活用したDICよりも、より多くのカメラを同期させて撮影して実現するマルチカメラシステム活用の概略をご紹介します。
デジタル画像相関法 MatchID機材 | マルチカメラシステム
単一のステレオ(カメラ2台利用)セットアップでは、以下のような場合に必要な精度と結果を得ることができないことがあります。
- 360度測定(タンク、容器など)
- 大型構造物(風力タービンのブレード、コンクリート梁など)
- 背中合わせの測定(平面試験片の両面からの測定するなど)
MatchIDのブレークアウトユニットを使用すると、通常のステレオセットアップを拡張して、直列同期された複数のカメラ構成に拡張することができます。一般的なデスクトップ構成ではカメラは6台まで制御可能ですが、MatchID Grabberのマスター・スレーブモードを使用すると複数のデスクトップを同期させることができカメラ台数の制限は無くなります。キャリブレーション手順を効率化するために、両面キャリブレーションターゲットもご用意しております。
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