デジタル画像相関法の総合システムMatchIDは高解像度カメラ、リアルタイム変形計測、ひずみ解析、材料評価、数値シミュレーション、振動試験に関する強力な測定・分析ツールです。MathchIDシステムは、新製品開発、CAEシミュレーション比較、材料強度評価試験に最適で、複雑な光学系を必要とせず、高分解能でお客様の希望する領域のひずみや応力を測定できます。

デジタル画像相関法 MatchID機材 | カメラ & レンズ
MatchIDのカメラは画像取得(撮影)ソフトウェアとシームレスに統合され、MatchIDが開発した専用のトリガーユニットで同期可能なさまざまなカメラソリューションを提供しています。準静的試験(撮影速度~100FPS程度まで)ではマシンビジョンカメラと提携しさまざまなカメラ解像度とフレームレートのカメラに対応しています。お持ちのカメラがMatchIDに適合できる場合もございますので、対応機種については気軽にお問い合わせください。
DIC(デジタル画像相関法)においてクリアな画像を取得することが重要になります。MatchIDは高解像度と画像ゆがみ最小限に抑えるため高品質レンズを使用します。カメラとレンズの組み合わせは、各構成においてセンサーのカバー範囲、光学的ゆがみ、ビネット、使いやすさ、品質の観点から慎重に検討を実施して最適な組み合わせを提供します。
デジタル画像相関法 MatchID機材 | ライティング

準静的(撮影速度~100FPS程度まで)な測定には3000ルーメンのライトセットがあれば撮影条件をフレキシブルに設定できます。一方で、ハイスピードカメラや低露光の準静的な用途には、より高いルーメン値のライトセットが必要になります。
MatchIDが提供する照明のセッティングには出力(光の強さ)とビーム角度に柔軟性を持たせることができます。
例えば、視野が狭い場合は15°のビーム角度が必要ですが、大きな構造物には60°のビーム角度が必要です。ご提案するライトシステムでは、視野(DIC分析対象物の大きさ)に応じて照明のフィルタを交換することで調整できるため、照明をいくつも買いそろえる必要はありません。鏡面反射を減少させるために、カメラレンズに適したフィルターと組み合わせた線形光偏光フィルターも用意しております。
デジタル画像相関法 MatchID機材 | MatchIDユニット

MatchIDが独自に開発したユニットはDIC測定を成功させるために中心的な役割を果たします。DIC測定において、画像撮影のタイミング同期の正確さが非常に重要です。MatchID ユニットに接続されたすべてのカメラで高精度にアナログ信号の同期することができDIC分析の失敗を防止します。
MatchIDユニットは、マシンビジョンカメラに供給するタイミングトリガーを制御するために使用します。汎用インターフェースが提供されており、トリガーユニットはMatchIDがサポートするすべてのマシンビジョンカメラブランドでご利用いただけます。さらに、外部デバイスを撮影と同じタイミング精度で制御するための出力信号を供給することもできます。
デジタル画像相関法 MatchID機材 | キャリブレーションターゲット

DICによる分析の精度は、レンズとセンサーの組み合わせによるゆがみがどれだけ正確に補正されるか、およびカメラの位置がワールド座標系でどれだけ正確に算出されるかに依存します。ここで、このあとのDIC分析の精度の基礎となるソフトウェアのキャリブレーション計算結果は、キャリブレーションターゲットそのものの品質に大きく依存します。DIC測定においてキャリブレーションターゲットの品質は非常に重要になるのです。
MatchIDは極めて高い平坦性とキャリブレーションドットの位置精度を兼ね備えたセラミックキャリブレーションターゲットを採用しています。また、DIC測定と同時に温度測定をする場合はサーモカメラを使用します。その場合は赤外線および白色光イメージング領域の両方で動作するよう専用のターゲットを提供します。キャリブレーションターゲットの寸法は、数ミリメートルの視野用途から非常に大きな構造試験まで幅広く対応しています。
デジタル画像相関法による せん断ひずみ分布の可視化事例
せん断時ひずみ分布の可視化により、加工理論の検証を行った研究ノートが取りまとめられた事例をご紹介しております。
長野県工業技術総合センター様事例 アブストラクト
“精密プレス加工の高度化においてせん断加工メカニズムの解明は極めて重要である。せん断加工に
関する研究は数多くなされメカニズムの解明は進んでいる。しかし実証研究の事例は少ないのが現状
である。そこで材料ひずみ状態の可視化によるメカニズムの実証を目的とし、加工時に断面観察が可
能な半割りの金型を用いて、デジタル画像相関法 (DIC: Digital Image Correlation)によるひずみ計測を
行った。せん断加工におけるひずみ分布を観察した結果、変形形態の推移が加工理論に基づいている
ことが確認できた。”
本文全体はこちら: https://www.gitc.pref.nagano.lg.jp/reports/pdf/R6/R06P49_P51.pdf
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