熱間鍛造品の製造では、数百度に熱した鉄の塊をプレス機で叩いて理想形状に成形することで、強い強度と靭性のある製品にしています。プレス機で成形後は残留応力を解放するために再加熱する「焼きなまし」という処理を行っています(熱処理方法の1つ)。この熱処理後に空冷した際、加熱によって膨張した熱間品が縮むタイミングで曲がりが発生しますが、その曲がりを予測できない、という課題があります。

曲がりは加工に影響するため、加工機の刃具が空振りして加工できない箇所が発生しないように加工代を多めに設けて対策する必要があります。このように、プレス機で成形した熱間品が加工代を含めた狙い値になっているかを確認する必要があります。

課題

    計測プロセスにおいては、現状では、ノギスやスケールによる手計測、またはエリアスキャナで熱間品検査を行っていますが、次のような課題があります。

    ノギスやスケールの課題
  • 危険作業が伴う
    手計測で測定するためには、数百度と高温な熱間品に近づく必要があるため、防護服を着た非常に危険な作業となる
  • 測定中も変形
    熱間品は測定中に冷めていくため、形状が変化していく
  • わずかな寸法情報しか得られない
    限られた測定時間の中で、わずかな寸法しか見られず、全体傾向(面状態)を評価できない
  • 複数の作業員が必要
    少なくとも計測者、記録者、プレス機操作者の3名は必要
  • エリアスキャナの課題
  • データ処理に時間が掛かる
    測定自体は早いがデータ処理に長時間かかる
  • 精度が足りない
    工業製品の検査用途ととしては精度が足りない

いかに時間を掛けずに、熱間品に近づかなくても計測できるようにプロセスチェンジを起こせるかが重要なポイントです。

手計測

エリアスキャナ

ソリューション

広範囲・高精度にリアルタイム解析が可能なLeica Absolute Tracker ATS600を用いることで、熱間品に近づかない安全な計測を実現し、歩留りを改善します。

1. 広範囲・高精度3次元計測

高精度なスキャニング計測、リフレクター計測、単点計測が可能です。

1. スキャニング計測(多点計測)

計測レンジ
1.5m~60m
計測精度:±0.3mm
(精度保証30mまで入射角45°まで)

2. リフレクター計測

計測レンジ
0.8m~80m
計測精度:±15μm+6μm/m

3. 単点計測

計測レンジ
0.8m~80m
計測精度:±15μm+6μm/m

2. 熱間品に近づく必要のないダイレクトスキャニング

Leica Absolute Tracker ATS600の特徴であるダイレクトスキャニングにより、作業員は高温な熱間品に一切近づく必要がなく、安全に計測することが可能です。

3. 自動計測が可能

事前にプログラムを組むことで、最速30秒で、測定~検査~レポート作成まで自動実行が可能です。現場作業者が簡単に扱える操作画面を、お客様のご要望に沿ってご提供いたします。

システム構成(提案例)

Leica Absolute Tracker ATS600に関する製品情報はこちらをご確認ください

効果

このように、広範囲・高精度計測が可能なLeica Absolute Tracker ATS600を使用することで、次のような効果が期待できます。

実際にLeica Absolute Tracker ATS600を導入されたお客様は、一人で安全に安定した計測ができるようになり、歩留り改善も実現できた事、更には加工代を最適化できたことで、余分に設定していた分の製品湯量を削減でき大変喜ばれています。

詳細につきましてはお気軽にお問合せください。
弊社ではご提案できるソリューションを多数用意しております。
ぜひ、お困りごとをお聞かせください!

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