こんにちは!
TTSマーケティング企画の青木です。
レーザートラッカーを使った測定は、いくつか方法があります。
今回はそのうちの一つ、『プローブ計測』について簡単にお話しさせていただきます。

プローブとは?
プローブはこのような測定器具です。


本体から伸び出ている銀の部分「スタイラス」の先端を測定箇所に当てて座標値を取り、直線や平面、円、球などを求めます。

光源であるレーザートラッカーと接続して離れた場所のワークを測定できます。
TTSでは、『 T-Probe 』という機器を扱っており、レーザートラッカー『 Leica AT960 』と接続して使用します。
姿勢認識まで可能なプローブの仕組み
ワイヤレスで操作可能な仕組みとして、実はプローブ中央に小さなリフレクタが埋め込まれており、ここに本体からのレーザーを受けて測ります。
プローブ測定で毎秒1,000点の座標値を取得しています。


また、T-Probeはプローブの傾き具合、ピッチ/ヨー/ロールを計測することで先端のx,y,zの座標を計測してくれます。
プローブの各所に付いているLEDが赤外線を発していて、この赤外線をトラッカーが検知しプローブの傾き具合を認識します。
スタイラスは種類豊富で自動認識、そして裏にも!
スタイラスあってのプローブ計測ですので、スタイラス活用の柔軟性(物自体はガチガチに頑丈ですが!)は重要です。
ポイント①:長さ違いの交換用スタイラス
測定ポイントにあとちょっとで届かない・・・という時は、長めのものにその場で変えていただけます。


ポイント②:キャリブレーション不要
事前にエクステンションや先端ツールを登録し、キャリブレーションさえしておけば、
測定中に交換をしたからと言って再度キャリブレーションする必要がありません。
ポイント③:第二の取り付け口
実は裏側にもう一か所スタイラス取り付け部があります。このようになります。
別角度での計測も可能にしてくれます。

ポイント④:ポンチング
交換用スタイラスの中には、ポンチング機能を備えたスタイラスもあります。
計測しながらマーキングをし、ここだ!という箇所でガチンっとポンチする事も可能です。
(参考動画: 定盤レスでのケガキ!レーザートラッカーを用いたポンチングとは?)
その他の嬉しい特徴
ワイヤレスの範囲
直径*最大60m内でのワイヤレス計測が可能です。
*AT960のグレードにより異なります。
音のフィードバック
計測不可な状態(傾け過ぎ、レーザーが外れた、etc.)になると、ピーピーピー! とお知らせしてくれるので、目視できない箇所の計測時にも、実は測れていませんでしたやり直し、という事がありません。
お好みボタンコンフィグ
各ボタンを作業に合わせてお好み配置にすることができます。
気になる精度は?
公式には、±35μmとなっています。
これにAT960の精度±15μm+6μm/mを足したものが実際の精度になります。
ただし、AT960にはスペック違いのグレードがいくつかあり精度保証測定範囲がそれぞれ異なるため、
精度についての詳細な情報につきましてはお問合せの上ご確認ください。
以上、TTSのレーザートラッカーを使ったプローブ計測について簡単にお話しさせていただきましたが、特徴はご理解いただけましたか?
この内容はこちらの動画で分かりやすく解説しております。
動画の後半では実際のプローブ測定(ポイント計測・穴計測)とCADデータとの照合の様子をご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
(後半は8:30あたりからです)

また、今回のメインT-Probeの詳細はこちらです。
「こういうワークを測るのにも向いている?」「こんな環境でも使える?」「〇〇を測るにはどのモデルがいい?」など
ご質問がございましたら、下記連絡先へお気軽にお問合せください。
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