こんにちは!TTSマーケティング企画の青木です。
今ものづくり現場では、技術継承や復元、保管整理、デジタルアッセンブリなどの目的でリバースエンジニアリングへの関心が以前にも増して高まっています。
すでにバリバリ活用されている現場もあるかと思いますが、
「リバースエンジニアリングって最近よく聞くけど、何?」
「具体的にどんな処理をしてくれるの?」
「そんな気軽に始められるものなの?」
というような疑問をお持ちの方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、リバースエンジニアリングのキホンの㋖を簡単に書いてみました。
ぜひお読みください!

リバースエンジニアリングとは?
リバースエンジニアリングとは、何かをスキャンして取得した測定データを、解析ソフトを使って解析用やCADやCAMで扱えるデータに変換することを指します。
それにより、例えば図面のない金型を忠実に復元したり、もう製造型がない部品を複製したり、ソフト上で仮り組をしたりなど、
途方もないと思えるような作業を容易に実現できたり、ものづくり作業の効率化・コスト削減を図ることができます。
元々リバースエンジニアリングという言葉は、完成品を入手してバラし、どんな仕組みになっているのかを調べるための手法という意味でした。
例えばメーカーAが競合メーカーBの製品を購入し、もうこれ以上ないというところまで分解しノウハウを調べつくすという、あれです。

それは今も行われていると思いますが、ここでの「リバースエンジニアリング」は、解析ソフトを用いて後工程に繋がるデータを作成し、
そのデータを活用することを意味します。
リバースエンジニアリングソフトで行われること
3Dスキャナから取得したデータを取り込むと、X,Y,Zの点情報として入力されます。

↓
点情報をポリゴン化します。

↓
点と点を結び合わせる三角形の面を作成します。

↓
このように簡易的な面を作成したら、それをベースにCAD・CAMで扱える曲面を作成します。
↓
CADの中間フォーマット“IGES”や”STEP”で出力します。

ここまでが、リバースエンジニアリングソフトで行うことです。
使える3Dスキャナの種類は?
元になるデータの測定は、どんなタイプの3DスキャナでもOKです!
ソフトには、アスキーデータ、CSVデータ、またはSTLデータを取り込むことができます。
今回は、リバースエンジニアリングとは?という入り口のお話をさせていただきました。
リバースエンジニアリングの役割や大まかな処理内容は掴んでいただけましたでしょうか?
次回は、測定データを取り込んだ後の処理方法『3つの手法』についてです。それぞれの特徴をまとめてご紹介しています。
続けてお読みください!

今回の内容をデモを交えた動画でご覧いただけます。ぜひご視聴ください。
(視聴にはご登録が必要です。クリックすると登録画面へジャンプします。)

リバースエンジニアリングに関するご質問がございましたら、下記連絡先へお気軽にお問合せください。

お問合せ
(メールまたはお電話にて回答させていただきます)
(オンライン会議ツールを使って直接お話しいただけます)
