こんにちは!TTSマーケティング企画の青木です。
ここ最近ブログでは様々な測定機の特徴を個々にお伝えしておりますが、
今回はレーザートラッカーの測定方法の一つ、スキャナ測定について書かせていただこうと思います。
![AT960→リフレクタ、スキャナ、プローブ(レーザートラッカーの測定方法の一つ、スキャナ測定)](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_01-1024x664.png)
こちらは、以前投稿した『三次元測定の基本!点を測る『プローブ計測』とは?』に続く内容です。
用途に合わせて選べる4種のスキャナ
![「T-Scan5」スタンドオフ:150mm スキャニング幅:100mm 最小点間ピッチ=0.075mm「LAS」スタンドオフ:180mm スキャニング幅:220mm 最小点間ピッチ=0.013mm「LAS-XL」スタンドオフ:700mm スキャニング幅:468mm 最小点間ピッチ=0.045mm「AS1」スタンドオフ:165mm スキャニング幅:150mm 最小点間ピッチ=0.037mm](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_02-1024x613.png)
弊社が扱うLeica社レーザートラッカー、主に3種類が現行モデルとしてラインナップに出ております。
その中のAT960という機種への接続という形でスキャナが使えます。
現在スキャナが4種類ありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
3機種についてはこちらの記事をご覧ください ⇒ 『レーザートラッカーってどんな測定機?』
① T-Scan5
ティースキャンファイブ、と読みます。
![T-Scan5(ティースキャンファイブ)](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_03.png)
主な特徴は、
・測定スピードが速い
・自動化対応
・光沢に強い
・光沢の違いがあっても一度にスキャン可能
です。
スタンドオフ(*)=150mm
スキャニング幅=100mm
最小点間ピッチ=0.075mm
(*)測定対象物とスキャナ間の距離
極端に大きな物の測定には向いていませんが、小さな部品~自動車くらいのサイズで、様々な素材で構成されている部位に対して速く高精度に、という場合にお勧めのスキャナです。
![様々な素材で構成されている部位に対して速く高精度に、という場合にお勧めのスキャナです](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_04.png)
② LAS
ラス!です。Leica Absolute Scannerの頭文字からきています。
![LAS(ラス)](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_05-618x1024.jpg)
主な特徴は、
・点群データを取得しにくいエッジ部分の測定に最適
です。
これは最小点間ピッチを0.013mmに設定可能というところに因ります。
スタンドオフ=180mm
スキャニング幅=220mm
最小点間ピッチ=0.013mm
また、LASも光沢面に強めです。
小さな部品から自動車くらいの物まで測るのに向いています。
![小さな部品から自動車くらいの物まで測るのに向いています](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_06.jpg)
③ LAS-XL
名前のとおり、LASのラージサイズ版にあたるワイドスキャナです。
![LAS-XL LASのラージサイズ版にあたるワイドスキャナ](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_07.png)
と言っても、スキャナ本体の大きさ・重さはLASとそこまで変わりません。(960g、生後2~3ヶ月の猫と同じくらいです🐈)
主な特徴は、
・片手で扱えるポータビリティがありながら超大型ワーク測定も可
という点です。
スタンドオフ=700mm
スキャニング幅=468mm
最小点間ピッチ=0.045mm
![片手で扱えるポータビリティがありながら超大型ワーク測定も可](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_08-1024x1024.jpg)
![大型の鋳物、鉄骨・橋梁関係、その他大型鋼構造物などの計測に最適です](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_09.png)
難が多い大型物測定を高精度に早く完了させる事が可能で、大幅な時短が期待できます。
大型の鋳物、鉄骨・橋梁関係、その他大型鋼構造物などの計測に最適です。
④ AS1
エィエスワン、というスキャナです。
主な特徴は
・超高速スキャン
・光沢を含めたあらゆる素材に強い
・自動化対応
です。
スタンドオフ=165mm
スキャニング幅=150mm
最小点間ピッチ=0.037mm
![AS1(エィエスワン)](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_10-833x1024.png)
![一秒間に120万ポイントの点群を取得することができ、ピアノブラックもマットブラックもなんでも測れて、ロボットに持たせても良し!](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_11.png)
一秒間に120万ポイントの点群を取得することができ、ピアノブラックもマットブラックもなんでも測れて、ロボットに持たせても良し!
頼もしいスキャナです。
いずれのスキャナも、測定可能範囲から外れてしまった時のアラート機能があり、測定ミスを防いでくれます。
ライトや振動などで「外れてますよー!」とお知らせしてくれるので、分かりやすく見逃しません。
![T-Scan5 手元に映っているラインレーザーと緑のポイントレーザーがクロスする](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_12-1024x536.jpg)
![測定のスタンドオフなのですが、測定の最中に範囲から外れると](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_13.jpg)
![近づけても遠ざけてもLEDが青く光るかたちになります](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_14.jpg)
![CADとの位置合わせ・カラーマップ比較について このカラーマップで表示された場所をピックすることによって、そこの細かい値(ピックしたところの誤差値)を表示することが出来ます](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_15-1024x537.jpg)
スキャナで取得したデータは、CADとの誤差確認に活用できます。
シンプルな操作で、カラーマップによる色での誤差確認、数値での確認が可能で、データの断面図を作成し別角度からの誤差を見る事もできます。
![断面と検証について カラーマップをオフにするとグレーのラインがCADデータ 緑のラインが測定のデータになります](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_16-1024x530.jpg)
便利ですね!
以上、Leicaレーザートラッカーを使ったスキャナ4つについて簡単にお話しさせていただきました。
種類と大まかな違いは把握いただけましたか?
各スキャナの測定の様子など、以下の動画にてご覧いただけます。ぜひご視聴ください!
![ウェビナー](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_17-1024x430.png)
また、AS1解説ウェビナーでは、詳しい特徴の他T-Scan5→LAS→AS1の順に同じ車を測り比べている様子もご紹介しております。
こちらもぜひご視聴ください(視聴時にご登録が必要です)。
![Leica Absolute Scanner](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_usefulcolumn-240_18-1024x576.png)
![](https://www.tbts.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/img_useful285_11.png)
「こういうワークを測るのにも向いている?」「こんな環境でも使える?」「〇〇を測るにはどのモデルがいい?」など
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