こんにちは!TTSマーケティング企画の青木です。
今回は3Dデータ活用!リバースエンジニアリングとは?の続きで、3つの手法について書かせていただきます。

3つの手法とは?
リバースエンジニアリングにはいくつかの手法があり、それぞれに得手・不得手の特徴があります。
ここでは大きく分けて図のように3つの手法としてご紹介いたします。

Auto Surface(オートサーフェス), Surface Modeling(サーフェスモデリング), Solid Modeling(ソリッドモデリング)の3つです。
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
Auto Surface(オートサーフェス)
測定データに対して境界線を引き、境界線をもとに測定データにフィットした自由曲面形状を作成します。

[メリット]
- ほぼ自動で曲面を作成してくれる
- 簡単
- 処理が速い
[デメリット]
- ポリゴン編集時に手間がかかる(測定対象物にキズがあった場合など)
- 後工程のCADシステムで編集が困難
こういった特徴から、主に解析やデジタルアッセンブリに用いられることが多いです。
Surface Modeling(サーフェスモデリング)
解析後ベースになる面を作成、それらの面を延長しソリッドモデルを作成してからRを付けていきます。

[メリット]
- CAD同等の面構成のデータを作成できる
- 後々CADシステムで編集できる
[デメリット]
- 処理に時間がかかる
- 多少モデリングスキルが必要
Solid Modeling(ソリッドモデリング)
測定データの断面を切る → その輪郭の折れ線に対して自動でスケッチ → 近似の直線や曲線、円弧を作成
→ 作成したスケッチを押し出したり回転させてモデリングする


[メリット]
- CAD同等の面構成のデータを作成できる
- 設計変更が容易
[デメリット]
- 自由曲面、複雑な形状が苦手
- 精度保持が困難
自動スケッチがうまくいかなかった箇所は手動で線を作成する必要があります。
今回は、リバースエンジニアリングの主要な3つの手法についてお話をさせていただきました。
それぞれの特徴は掴んでいただけましたか?
このモデリング手法によってリバースデータの利用のしやすさが大きく異なるので、
後工程できちんと有効活用できる手法を選択することが重要ポイントとなります!
次回は、ソフトの選び方についてです。弊社で扱う複数のリバースソフトの各特徴を比較しています。
ぜひ続けてお読みください!

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